会陰(えいん)[CV1]

会陰えいんCV1

  • 任脈

効能

意識障害
大小便不利

その他:溺水窒息、陰部痛など

取り方

側臥位あるいは膝胸位にし、男性は肛門と陰嚢との間に、女性は肛門と後陰唇交連との間に取る。

部位

会陰部、男性は陰嚢根部と肛門を結ぶ線の中点。女性は後陰唇交連と肛門を結ぶ線の中点。

成り立ち

会陰とは、足の太陽膀胱経と督脈の陽経が会う場所にあり、陰側(体幹では腹側)のものを指す。それに対して、陽側(体幹では背側)のものは「会陽」という。会陽は、太陽膀胱経 の経穴で、尾骨下端外方に位置する。ちなみに、解剖学用語の会陰(ラテン語 Perineum)は、この経穴名に由来している。とはいえ、解剖学で「会陰」は、狭義には「外陰部と肛門の間」、広義には「恥骨結合の下縁・左右の坐骨結節・尾骨の尖端を結ぶ菱形の領域」、つまり骨盤の出口全体を指している。この広義の会陰の方は、 「会陰部perineal region」とも呼ばれる。解剖学用語の「会陰(広義・狭義どちらにしても)」は、領域を指しているが、経穴の「会陰」は領域ではなく、ポイントを指していることに注意。