至陽(しよう)[GV9]

至陽しようGV9

  • 督脈

効能

咳嗽
気喘
黄疸
その他:胃痛、背部痛など

取り方

第7・第8胸椎棘突起間に取る。
※左右の肩甲骨下角を結ぶ線と脊柱との交点が第7胸椎棘突起にあたる。

部位

上背部、後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。

成り立ち

至陽は、第7胸椎と第8胸椎の棘突起の間、すなわち横隔膜の高さにあり、上焦と中焦とを隔てる位置にある経穴。体幹において、前後の陰陽では陽側とは背側を指すが、上下の陰陽では横隔膜をへだてて上を陽、下を陰とする。その両方を加味すると、背側で横隔膜より上が「陽中の陽」、下が「陽中の陰」となる。督脈の気がのぼってきて、ここで「陽中の陽」に至るために、もしくは「陽中の陽」が至上の「陽」なので、至陽となったという。