陰郄(いんげき)[HT6]

陰郄いんげきHT6

  • 手の少陰心経
要穴: 心経の郄穴

効能

郄穴であることから、心臓の病である心悸亢進とか、心臓が痛む場合等の急性症の場合にこれをとめるのに用いられる。鼻出血や胃出血等の止血にも良いとされている。

心痛
動悸
寝汗
その他:吐血、失語症など

取り方

神門の上方5分で尺骨頭下縁の高さ、尺側手根屈筋腱の外側にとる。

部位

前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方5分。

成り立ち

陰郄の陰は、「陰側」(手では手掌面)にあることを示し、郄は「間隙、隙間、くぼみ、割れ目」を表わす。陰郄は骨や筋の隙間にある郄穴であることを示している。