築賓(ちくひん)[KI9]

築賓ちくひんKI9

  • 足の少陰腎経
要穴: 陰維脈の郄穴

効能

鼠径ヘルニア、疝気、気がふれる、狂、こむら返り、梅毒、淋毒に有効です。

食中毒
精神不安

その他:鼠径部ヘルニア、脛骨部の痛みなど

取り方

太渓と陰谷を結ぶ線を3等分し、太渓から3分の1のところ、ヒラメ筋とアキレス腱との間に取る。
※ヒラメ筋は、膝を屈し、抵抗に抗して足関節を底屈すると脛骨内側縁に明瞭に現れる。
※太渓の上方5寸、蠡溝(肝経)と同じ高さにある。

部位

下腿後内側、ヒラメ筋とアキレス腱の間、内果尖の上方5寸。

成り立ち

築賓の築は、腓腹筋(内側頭)が収縮して堅くなる部位を表す。賓は、奇形八脈の陰維脈を「賓客」のように賓舎(迎賓館)に迎える場所の経穴も示唆するという。