商陽(しょうよう)[LI1]

商陽しょうようLI1

  • 手の陽明大腸経
要穴: 大腸経の井金穴

効能

風邪、大腸カタル等の発熱に刺絡すると下熱する。
この穴の刺絡は扁桃炎、耳鳴り、脳充血等、頭部の充血を引き下げる場合に効果的です。ただし急性症で病邪が浅いときに限定する。血圧亢進で一時的に下降を要する緊急の場合にも応用される。

咽頭部痛
下歯痛
難聴
その他:耳鳴り、意識障害、熱病、肩痛など

取り方

示指爪甲部近位縁に引いた線と、外側縁に引いた線との交点に取る。

部位

示指、末節骨橈側、爪甲角の近位外方1寸(指寸)、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底分の水平線の交点。

成り立ち

商陽の商は、陰陽五行説では五音の一つで、「肺や大腸」と同じ行に属す。陽は手背面(つまり 、手関節の背面)にある陽経であることを指す。