下廉(げれん)[LI8]

下廉げれんLI8

  • 手の陽明大腸経

効能

歯痛、歯肉炎、扁桃炎、乳腺炎、顔面の腫れ物、膀胱炎、膀胱麻痺等があり下廉付近に張り感やコリコリがある場合に有効。

頭痛
眼痛
めまい
その他:腹痛、下痢、乳腺炎、上肢のだるさ、腱鞘炎など

取り方

陽渓と曲池とを結ぶ線を3等分し、曲池から3分の1のところに取る。

部位

前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窩横紋の下方4寸。

成り立ち

下廉の廉は、菱形の「角」を指すが、「簾(すだれ)」の意味もある。下廉は肘を曲げて深部に斜めに現れる骨稜の尺側下方にある経穴の意味。また、廉は、上廉・下廉の二つの経穴にある筋(長・短橈側手根伸筋など)を例えたものとも考えられる。