蠡溝(れいこう)[LR5]

蠡溝れいこうLR5

  • 足の厥陰肝経
要穴: 肝経の絡穴

効能

月経不調
陰部掻痒感
小便不利
その他:睾丸の腫れ・痛みなど

取り方

内果尖と膝蓋骨尖とを結ぶ線を3等分し、内果尖から3分の1のところ、脛骨の内縁と内側縁との中間に取る。
※内果尖から膝蓋骨尖までの長さを1尺5寸とする。

部位

下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸。

成り立ち

蠡溝の由来は諸説ある。蠡は「木喰い虫」を指すため、蠡溝は脛骨を気にたとえ、脛骨と後脛骨筋などの下腿の屈筋との間にできた(虫喰いの穴のように)小さな溝にある経穴とされる。また陰部掻痒(そうよう)(掻痒はかゆみのために無視が這うような感じ)に効果のある経穴とも解釈される。別説では、蠡の字が「瓢(ひさご)、瓢箪(ひょうたん)」を意味するため、腓腹筋や後脛骨筋の筋腹を「瓢箪(ひょうたん)」(または、貝製の柄杓(ひしゃく))に例えたという。