天宗(てんそう)[SI11]

天宗てんそうSI11

  • 手の太陽小腸経

効能

肩甲部の痛みのほかに顔面部の腫れ物に有効です。婦人の乳房に関係があり、乳不足や乳腺炎にすぐれた効果があります。

咳嗽
喘息
肩関節痛
その他:乳腺炎、頬の腫れなど

取り方

肩甲棘の中点と肩甲骨下角とを結ぶ線を3等分し、肩甲棘から3分の1のところに取る。

部位

肩甲部、肩甲棘の中点と肩甲骨下角を結んだ線上、肩甲棘から3分の1にあたる陥凹部。

成り立ち

天宗の宗は「集まる、衆」の意で「上部で気血の集まる所」とする説や、「中心」の意で、肩甲骨の「棘下窩(きょくかか)の中央」を指すとする説がある。古代中国で「天宗」とは「日、月、星」を指し、「曲垣、秉風」等の経穴と共に、天宗が星のように配列しているという説もある。