隠白(いんぱく)[SP1]

隠白いんぱくSP1

  • 足の太陰脾経
要穴: 脾経の井木穴

効能

消化器病として、胃腸の裏熱、すなわち急性胃炎、急性腸炎、肝臓や胆嚢に炎症、黄疸等に刺絡をすると良い。また、生殖器病として子宮痙攣や月経過多に灸が有効です。失神や小児の引きつけのような場合には少し太い鍼か灸を行うと意識が回復する。

月経不順
精神疾患
下痢
その他:子宮疾患、腹脹、血便など

取り方

足の第1指爪根部近位縁に引いた線と、内側縁に引いた線との交点に取る。

部位

足の第1指、末節骨内側、爪根角の近位内方1分(指寸)、爪甲内側縁の垂線と爪甲基底分の水平線の交点。

成り立ち

隠白の白は、この経穴が足の第1指(母指)内側の「赤白肉際」にあることを示唆する。隠は「足」を指すという説「隠=陰」で足の「内側」を示すという説もある。また別説では、五行論で白は肺を表わし、肺気がここに隠れているためだという説もある。