衝門(しょうもん)[SP12]

衝門しょうもんSP12

  • 足の太陰脾経

効能

男子生殖器病、婦人病の場合に惹きつけるような痛みや圧痛の出るところで診察上にも重要な穴です。精巣炎、脱腸、精索神経痛、子宮痙攣から、腸仙痛、腸痙攣、腰腹神経痛、子宮位置異常からくる痛み、癒着性の鈍痛等によく効果を表す穴です。小骨盤内の炎症から来た発熱の場合に刺絡が効果的です。

腹痛
小便不利
鼠径部痛
その他:腹膜炎、腹水など

取り方

曲骨(任脈)の外方で、府舎の内下方、大腿動脈拍動部の外方に取る。

部位

鼠径部、鼠径溝、大腿動脈拍動部の外方。

成り立ち

衝門の衝は、しばしば触診可能な動脈拍動部に用いられ、衝門の場合は大腿動脈の拍動部を表わす。門は経気が流注する門戸を意味するものとしてしばしば経穴名に使われている。