不容(ふよう)[ST19]

不容ふようST19

  • 足の陽明胃経

効能

腹部で季肋部にあたり、胃痛、神経性胃痛(胃痙攣)、胃アトニー、胃拡張症等に有効です。また肋間神経痛で季肋部が痛む場合に取穴され横隔膜痙攣、しゃっくりに深刺してよく効く。セキ、喘息の持病の人には、中脘、梁門にかけて刺鍼して心窩部の緊張を常に和らげておく必要がある。

脹痛
嘔吐
胃痛
その他:食欲不振、咳嗽など

取り方

天枢の上方6寸、巨闕(任脈)の外方2寸で腹直筋中に取る。
※胃経の腹部の経穴は前正中線外方2寸、前正中線外方2寸、前正中線と乳頭線との中線上にあたる。

部位

上腹部、臍中央の上方6寸、前正中線の外方2寸。

成り立ち

不容とは、「はいらず」、つまり「飲み物や食物が停滞しやすく、通過しにくい部位」を示唆しているといわれる。左の不容は、食道から胃への入口である「噴門」の近くにある。