天枢(てんすう)[ST25]

天枢てんすうST25

  • 足の陽明胃経
要穴: 大腸の募穴

効能

腹部の病一般に効果がある。胃・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓の消化器・腎臓・膀胱の泌尿器・子宮・卵巣(睾丸)の生殖器疾患等いずれにも効果があるほか、消化器の機能を整える必要のある呼吸器疾患や心臓病、脳神経疾患にもそれぞれ配穴される重要な経穴です。

腹痛
嘔吐
腹脹
その他:便の異常

取り方

神闕(任脈)の外方2寸、腹直筋中に取る。

部位

上腹部、臍中央の外方2寸

成り立ち

天枢とは、国土の中央を意味することから、人体の中心、臍(へそ)を表わし、その外方にある穴の意味。また、胃腸の機能を調整する要穴であることを指す。ちなみに、北斗七星の一番端にある星(おおくま座α星)も古代中国では「天枢」と呼ばれた。